神秘の泉「丸池様」は山形県遊佐町にあった!地元の人も知らない丸池の全て
山形県には、人里離れた鳥海山の麓(ふもと)に「遊佐町(ゆざまち)」という、人口14,000人の小さな町があります。
その町を山に向かって進むと、段々大きく見えてくるのが鳥海山(ちょうかいざん)です。
今回の記事は、鳥海山の麓にひっそりとたたずむ「丸池様」(まるいけさま)という、神秘の泉を紹介します。
ところで、なぜ私が丸池様の記事を書こうと思ったのかと言いますと、「単純に感動したから」です。完全に理屈抜きです。
神秘的なたたずまい、エメラルドグリーンに輝く不思議な泉。言葉にならない「おおお・・・。」という感じです。
丸池様って一体何なのか、アクセス方法や歴史的なところも含めて、お話していきたいと思います。
丸池様(まるいけさま)って一体何?丸池の全容をチェックしてみよう。
実は、丸池様は地元の人も良く知らない(付近で知らない人が多い)神秘の泉です。
私は旅で立ち寄ちよった時、知人から「丸池様という神秘の泉があるんだよ!」と聞いたので、早速行ってみました。
関連記事もあります。アクセス方法とか、歴史など結構詳しく書いていますよ~。
(準備中です)
では、早速丸池様のヒミツに迫っていきましょう。
丸池様は、山形県遊佐町(ゆざまち)にあります。
丸池様は、山形県飽海郡遊佐町直世字箕輪(やまがたけん あくみぐん ゆざまち すぐせ あざ みのわ)にあります。
ちなみに、知人と一緒に行かなければ1人ではたどりつけませんでした・・。
箕輪鮭漁業生産組合(みのわさけぎょぎょうせいさんくみあい)の裏手に、牛渡川(うしわたりがわ)という、清流があります。
これがメチャクチャきれいなのです。「な、な、なにい!」という感じです。地元の人がなぜか驚くほど、透明度の高い川があります。
その牛渡川に沿って歩いていくと、丸池様があります。
牛渡川(うしわたりがわ)の透明度には、息を飲む。
丸池様の一歩手前に、牛渡川(うしわたりがわ)という川がありますが、これが何ともやばい。
「こんなキレイな川見たことある!?」と1人ごとを言っちゃうくらいです。1人で興奮状態に陥っていました。
透明度で言ったら100%近いですよ。もちろん人生で初めて見た透明度の川です。
緑のモサっとしているのが、バイカモと言います。
バイカモとは、
バイカモ (梅花藻)は、キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草の水草で、イチョウバイカモの変種のひとつ。ウメバチモという別名もある。
ただし母変種のイチョウバイカモを広義のバイカモとして扱うこともある。
なお、バイカモ類と言う時には、バイカモ亜属の各種のことを指す。
冷涼で流れのある清流中に生育し、初夏から初秋にかけてウメの花のような白い花を水中につける。
葉は濃緑色で分裂し流れに沿って1m程に伸びる。静水では育たず水槽での生育も困難。
(引用:バイカモ - wikipedia)
バイカモは清流にしか咲かない植物で、環境省のカテゴリでは、準絶滅危惧種に指定されています。(参考:バイカモ - 日本のレッドデータ検索システム)
ちなみに、準絶滅危惧種に指定されている県は、北海道、秋田、岩手、山形、福島、福井県、京都府、広島の8県です。
丸池様を見てびっくり!エメラルドグリーンの不思議な泉。透明度などの見た目など。
多分、初めて見る人は多分ビビります。丸池様のエリアに入った途端、あまりの神秘さに背筋が冷たくなるような気がしました。
一言で言えば、「厳か」で「神々しい」「神秘的」です。
私は夏に丸池様を見ましたが、丸池に入った途端、独特の雰囲気と静けさでスピチュアルな気持ちになりました。
丸池様は、鳥海山(ちょうかいざん)の伏流水(湧き水)だけで出来ています。天気が良い日は、光の加減でエメラルドグリーンになり、透明度100%。景色の反射率も100%です。
丸池の大きさはどれくらいあるの?
丸池に入って周囲20mくらいを歩いていくと、立看板があり、大きさの情報があったので、チェックしてみました。
丸池様は、直径20メートル、水深3.5メートルです。
参考までに看板の情報を転載しておきますと、
この池は、県内唯一といわれる湧水のみを、水源としています。直径約20m、水深3m50cm。
水はあくまで冷たく澄んでおり、水中の倒木さえもなかなか朽ち果てず、まるで龍のごとく池底にひそんでいます。
「丸池様」なる信仰の対象となっており、けっして魚など捕ってはなりません。
この「丸池様」の社叢(しゃそう・・人が手をかけず勝手に育ってきた、神社の林、聖なる森という意味)は全くの原始林なので、町の天然記念物にも指定され、保護につとめております。
1996年9月 遊佐環境百年委員会
池の中に落ちた木も、腐らない・・。湧水ってすごい。
参考文献によると、湧水が絶えず循環しているために、朽ち果てることなくずっと沈んでいる。とのことです。
というわけで、丸池の底の写真を撮っています。
木が沈んだままになっています。
丸池様の付近にひっそりと生える、社叢(しゃそう)をチェックしてみよう!
立て看板にもあった丸池を取り囲むように生えている木々は、とても不思議な形をしています。
この周囲にしか生えていないと思われます。周りはまっすぐ生えている杉ですね。
うねるように枝が生えていて木にまとわりついています。映画のワンシーンみたいですね。すごく不思議。これも自然が作り出した神秘なのでしょうか。
このような原生林を社叢(しゃそう)と言い、遊佐町の天然記念物に指定されています。
普段の生活の中には、存在しないカタチの木々です。
うねる木々と、木々にまとわりつくように生えています。これは神秘。
丸池様は、なぜか地元の人も良く知らない?
知人いわく、地元の人もあまり良くしらないとのことです。近くにあるものほど良く見えないのでしょうか。
日本全体で言ったら、メチャクチャ珍しい光景ですよ。
それとも地域の人達には、ごく当たり前の風景なのかもしれないですね。
実は知らないだけで、この付近には、もっと面白い光景があるのかも知れないです。
そう考えると、なんだかワクワク。
ということで、色々な人にもインタビューしてみました。
30代女性(地元)へインタビュー
は?丸池?何それ。知らない。
20代女性へインタビュー
訪問時「えー!!こんな世界があったんですねー!知りませんでしたー。すごいですねー!」
年齢の若い方は、あまり興味ないんでしょうか?
私は20代後半で初めて丸池を見たときは、すごく興奮しましたし、驚愕したことを覚えています。
丸池様に似たような「泉」は全国にいくつあるの?
丸池様は、鳥海山のふもとにあるので湧水(ゆうすい)が常に湧き出ています。
泉の底をよく見ると、湧き出るものが見えるハズ。
こういった環境だからこそ、自然に丸池様が作られているんですね。
ということは、「山あるところに神秘の泉はあるってこと?」湧水で作られた泉は全国各地にもっとあるかもしれない!
ということで、調べてみたら、全国で30ヶ所あるそうです。
丸池は「火山タイプ」なので、同じタイプの泉は6ヶ所あります。
参考までに羅列すると、
参考資料 >>環境省 湧水保全・復活ガイドライン「資料編」(PDF 7ページ)
何かの機会に行ってみたいですね~。
丸池には、どんな魚が泳いでいるの?
丸池には、スナヤツメ、カンキョウカジカ、アユカケ、イバラトミヨといった、珍しい魚が生息しているそうです。
スナヤツメ、カンキョウカジカ、アユカ、イバラトミヨなどなど、あまり聞きなれない魚です。
牛渡川も同様です。ちなみに、丸池の魚は絶対捕ってはいけません!
丸池様に生息する魚の多くは、レッドリスト(絶滅危惧種)に指定されています。
丸池様の周辺に期待するところ
丸池様は、私の人生でかなりのインパクトがありましたが、今後に期待するところも書いていきます。
整理していくと、
・丸池周辺の歩道だけでもキレイになったら嬉しい。
・神社がボロボロにさびれているので、古いけど由緒正しい感じがいいな。
・観光客の方が注目するパワースポットなので、もう少し長く滞在できる工夫があったら良いカモ。
・海外の観光客も今後は増えていく可能性があるので、複数の言語化した案内板を設置したらスゴい!
なーんてことを誠に勝手ながら、考えていました。
ただ、あまり観光客が増えていくと、自然環境が破壊される恐れもあります。
マナーの啓発も必要かなと思います。
旅行で丸池様を見た後は、どこに泊まれば良いの?
「丸池様」を見に来た方で、「せっかくなら地元の近くで泊まりたい!」という方もいると思うので、遊佐町のホテルや旅館も紹介しておきます。
(出典:鳥見風来坊)
遊佐町は山(鳥海山)が近くにあり、しかも海にも近いという不思議な町です。
遊楽里(ゆらり)は温泉も楽しみながら、日本海の海の幸と、雄大な海の眺めを楽しめるホテルです。
・宿泊予約:鳥海温泉 遊楽里
▼鶴屋旅館
(引用:鶴屋旅館)
鶴屋旅館は、遊佐町の中心部にある旅館です。話題の「水素水」を使用し、季節に合わせた料理を提供しています。
鶴屋旅館「ハナミズキ」の料理は、地元民でもメチャクチャ美味しいと思ってますので、おススメです!(庄内ではあまり知られていないのが実に惜しいトコロ)
・宿泊予約:鶴屋旅館
参考にさせていただきました、資料とかwebまとめ
【1】参考文献
・環境省 湧水保全・復活ガイドライン(PDF 130ページ) (P81に丸池が記載)
・環境省 湧水保全・復活ガイドライン「資料編」(PDF 7ページ)
【2】参考webサイト
・遊佐町 http://www.town.yuza.yamagata.jp/
・遊佐鳥海観光協会 https://www.yuzachokai.jp/
・箕輪鮭漁業生産組合 http://web1.nazca.co.jp/fukaba/
・やまがた庄内観光サイト http://www.mokkedano.net/spot/186
以上、庄内の観光スポットでした!
気になった方はぜひ行ってみましょう~^^
アクセス方法がわからない時は、以下の記事を参考にしてみてください♪